看護師の夜勤にはデメリットしかないと思っている人は多いだろう。しかし一方で、夜勤専従で働く看護師もいる。ここでは、夜勤のデメリットだけでなく、メリットにも目を向けておきたい。
夜勤の大きなメリットは、収入が増えることだ。夜勤手当がつくため、日勤よりも確実に多くの収入を得ることが可能だ。
また、よほど人手不足で激務の環境での勤務を強いられている職場ではないかぎり、夜勤の翌日は休みをとれる。そのため日中、それも平日の時間を確保できるメリットもが得られる。日勤のみの場合、平日の日中はずっと仕事になり、シフトの関係で休日も日中に働かなければならないケースも出てくる。その場合ショッピングや娯楽を楽しむ機会がなかなか持てず、休日にどこへ出かけても混雑でかえってぐったりしてしまう、などといった問題も出てくるだろう。その点夜勤なら、平日の昼間にオフをとってのんびり過ごすといった贅沢な時間の過ごし方も可能になる。
勤務環境にもメリットがある。現在主流の日勤8時間、夜勤16時間勤務の2交代制の場合、夜勤は勤務時間が長くなるので、それが大きなデメリットとも言われている。しかし一方で、日勤ほど忙しくはない。多くの患者が就寝しているのだから当然だが、患者や他のスタッフとのコミュニケーションでストレスを溜めるといった問題も少なくなる。
一方でオンコールや緊急対応を求められることもあり、それに対する経験を積むことが可能だ。少人数で緊急事態に対応するプレッシャーや難しさもあるが、その分よい経験になり、必要なスキルや対応できる看護の範囲を広げていくことができるだろう。
このように、夜勤手当以外のメリットにも目を向けてみると、夜勤の印象は大きく変わってくるのではないだろうか。